新潟MF伊藤涼太郎(25)のベルギー1部シントトロイデン移籍が決定的となっていることが3日、分かった。

複数の関係者によると、既に個人間、クラブ間ともに交渉は大詰めを迎えており、一両日中にも正式発表される見通しという。

在籍2年目。昨季はJ2優勝で再昇格に導き、今季はJ1でも司令塔として躍動。狭いエリアでボールを受けても前を向く高い技術と、好機に直結するスルーパスで存在感を発揮している。16試合7得点4アシストと決定力の高さも光る。

25歳になっても諦めなかった夢の海外挑戦。その移籍先となるシントトロイデンは、新シーズンから、神戸などを指揮したフィンク新監督の就任が決定的だ。今季はレギュラーシーズンを12位で終え、得点数はリーグで2番目に少ない37。来季の巻き返しへ攻撃力アップが必要だった。その中でフィンク監督は攻撃的で知られ、神戸ではクラブ初となる天皇杯のタイトル獲得に導いた。抜群の攻撃センスを誇る伊藤は大きな武器として歓迎されそうだ。

シントトロイデンはMF遠藤航、鎌田大地やDF冨安健洋らW杯カタール大会の日本代表を数多く輩出。伊藤も登竜門クラブで結果を出せば、次回3年後の米国・カナダ・メキシコ共催W杯への道が開けてくる。