三戸ちゃんを探せ! アルビレックス新潟はホームでサンフレッチェ広島を2-0で破り、6試合ぶり勝利を手にした。前半25分、MF三戸舜介(20)がMF松田詠太郎(22)のラストパスから先制点を奪う。続く同28分には左サイドを抜け出したDF新井直人(26)にスルーパスを通し、追加点を演出した。トップ下で先発出場した三戸は英国の絵本「ウォーリーをさがせ!」のキャラクターのように見つからずにボールを引き出し、1得点1アシストの活躍。広島からのシーズンダブルで勝ち点を21に伸ばし、順位を15位から13位に上げた。
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背番号14が金髪をなびかせ、攻守に自由にピッチを駆け抜けた。三戸は前半25分、松田の右サイドからのパスに抜け出すと右足で今季2得点目となる先制点を挙げる。3分後には素早いターンから新井にキラーパスを通し、2-0となる追加点を生み出した。
相手の視界から消える動きはまさに「ウォーリーをさがせ!」状態。三戸はすばしっこい動きでピッチのいたる場所に顔を出して攻撃をけん引し、広島の守備陣を悩ませた。先制点のシーンではMF小見洋太(20)と重なるような形からワントラップでペナルティーエリア内に進入し、フィニッシュに持ち込んだ。赤いボーダーと丸い眼鏡でおなじみのキャラクターとは似ていないが、大人から子どもまで夢中になる絵本のようなアイデアを凝縮させたプレーを連発した。
新潟の先制点は4月1日のホーム名古屋グランパス戦(1ー3)以来3カ月ぶり。三戸の動きだしを逃さなかった松田のラストパスも光った。前半終了間際には相手に決定機を作られたが、GK小島亨介(26)が好セーブで防ぐなど2試合連続無失点に抑えた。
エースだった伊藤涼太郎が前半戦ラストゲーム、6月11日の京都サンガFC戦を最後にベルギー移籍。「伊藤選手がいなくなりましたけど、それでもできるのがアルビだと思っている。それを証明できて良かった」と三戸は振り返った。攻守にアグレッシブな姿勢を貫き、オレンジサポーターを熱狂させた新潟は勝ち点を21に伸ばした。ホーム連戦となる次節7日の七夕決戦はヴィッセル神戸と対戦する。4月9日の前回対戦は0-0で引き分けている。今季初の2連勝を飾り、ここから巻き返す。【小林忠】
▽松橋監督「選手は勝利をつかむまで足を止めなかった。広島さんは攻守においてタイトで非常にタフなチーム。自分たちから戦う部分は全面で出せた。2試合連続無失点は自信につなげていいが、満足せずにもっと精度を上げたい」
▽MF松田(三戸の先制点をアシスト)「スカウティングもあり、あそこが空くことは分かっていた。前半途中出場だったがうまくアジャストできた。後半の決定機を決め切れれば、守備陣を楽にできた。もっと練習して質を上げる」



