浦和レッズのFW興梠慎三(36)が、次節のFC東京戦(8日、埼玉スタジアム)に出場すればJ1通算500試合出場を達成する。500試合出場達成は10人目で、FW選手としては初となる。4日、さいたま市内の練習後に取材に応じ「その記録はすごくうれしく思う。あまりけがをしてこなかったことで出場記録が伸びたと思う。強い体に生んでくれた親にも感謝しています」と話した。

05年に鹿島アントラーズからプロ生活をスタートさせ19年目。鹿島在籍時の07年6月の大分トリニータ戦で初得点を決めてから、17年連続で得点を決め、今季も既に4得点だ。500試合を目前に「いろんな所が痛いです」と苦笑しながらも「あっという間だった気がする。周ちゃん(GK西川周作)も、もう少しで600試合。上には上がいる。1試合でも多く出られるように頑張りたい」と意欲を見せた。

浦和も東京も2連勝中で好調を維持している。興梠は「(東京は)監督が代わって2試合、勝っている。簡単に勝てる相手ではないのは分かっているが、ホームでできてアドバンテージもある。ドローという寒い試合にはしたくない」と勝利しか見ていない。「順位に食らい付くためにも勝ち点3が必要。500試合は意識していない」。東京戦で勝利をつかんだ後に、500試合出場の喜びをかみしめる覚悟だ。