新潟県は石川県を4-1で破って優勝し、10月の鹿児島国体出場を決めた。
0-1の前半25分、FW渡辺颯(帝京長岡高1年)が相手のバックパスのミスを突いて試合を振り出しに戻すと、同35分に右MF高村大翔(アルビレックス新潟U-18・開志学園高2年)が個人技から勝ち越しゴールを決める。さらに後半11分には抜け出したFW冨岡洸仁(帝京長岡高2年)が3点目で突き放し、最後は後半途中出場のFW長谷川龍神(東京学館新潟高2年)がヘディングでダメ押しした。
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背番号10を背負うレフティーがえぐい1発を決め、会場を沸かせた。高村は1-1の前半35分。右サイドで相手からボールを奪うとじりじりとドリブルを開始。ペナルティーエリア右角付近まで進入すると、鋭いカットインから左足を一閃(いっせん)。ファーサイドに巻いたコントロールショットはゴールネット左上を揺らした。ゴールから斜め45度のエリアは普段から練習する得意のゾーン。「最初はパスにしようと思ったけど、自分で行くことに切り替えた。思い切って打てました」。
細かいタッチのドリブルと正確なパスで右サイドの攻撃を活性化させた高村。腰痛明けで臨んだ今大会は11日の福井県戦(6-1)から2試合連続ゴールだった。「チャンスを作ることが自分の役目。まずは(本国体)出場を決めることができて良かった」と笑顔を見せた。
優勝を決定づけたのは冨岡。2-1の後半11分。中央突破した左MF井本修都(新潟U-18・開志学園高1年)からラストパスを受けると、最後は利き足と逆の左足でシュートを流し込んだ。相手DFの視界から消える動きで決めた今大会3得点を「得意の形。チーム(帝京長岡)でやっていることが出せた」と冷静に振り返った。
混合チームのため練習は月に1、2度しか行えないが、選手全員がチームコンセプトの「ハードトランジション(激しい切り替え)」を理解し、ピッチで表現した。古寺広幸監督(33、新潟工高)は「戦術的柔軟性がある子たち。暑い中よくやった」と気温30度を超える中、走りきった選手たちをたたえた。
新潟県少年男子は3大会連続の本国体出場で、過去最高成績は14年のベスト4。高村は本国体に向け「決勝に進みたいし、得点王やアシスト数でも1番を狙っていきたい」と力を込めた。【小林忠】
○…2試合10得点と攻撃陣が爆発も、DF木間司主将(新潟明訓1年)は「トレセンリーグと北信越国体で失点が続いている。隙の部分を全員が私生活からなくしていかないと」と反省も忘れない。古寺監督も「セットプレーの守備を確認をしないと。目標はここ(本国体出場)じゃない。ポジションを競わせながら、いい準備を進めたい」と話した。
◆変則リーグ 北信越国体の少年男子の部は5県(新潟、長野、富山、石川、福井)による変則リーグで開催。各チーム2試合を戦った。7月まで行われたU-16北信越トレセンで全勝優勝した新潟県は今大会は福井県、石川県と対戦し、2戦2勝で鹿児島国体出場を決めた。成年男子の部、少年女子の部はトーナメント戦でともに新潟県が代表決定戦を制した。



