京都サンガは1日、公式ホームページで9月30日のアウェー・サガン鳥栖戦で、DFアピアタウィア久(ひさし、24)が不適切行為で一発退場処分になった件を謝罪した。

京都が2-1とリードした後半ロスタイムに、アピアタウィアが接触プレーでファウルをとられた直後、中指を立てるポーズをとっていた。

山下主審は気付いていなかったと思われ、VARが介入し、オンフィールドレビューの結果、その姿を確認した同主審は、即座にレッドカードを提示した。公式記録には退場理由として「暴言」と記されている。

その後、10人になった京都は残り数分間で2失点して、まさかの逆転負けを喫した。

一夜明けたこの日、クラブは「試合終了後、京都の社長、監督と本人が鳥栖のクラブ関係者の方々に謝罪をさせていただきました。改めてフェアプレー精神の大切さについて再確認を行うとともに、その徹底を図って参ります」と、謝罪コメントを掲載した。

同じくアピアタウィアも「私の軽率な行動で多くの人を不快にさせてしまったことを、深くおわび申し上げます。自分のした行為は決して許されるものではありません。今回、起こしてしまったことを深く反省し、未熟な自分から卒業できるように精進します」などと謝罪した。

試合後のインタビューでは、曺貴裁監督(54)は沈痛な表情を見せていた。

「情けないですね、自分が。勝ち筋は見えていた。ここで言うことじゃないが、まだまだ甘いなと思います、俺が」と逆転負けについてコメントし、一発退場に関しては「いろんなことを想像して采配はするが、今日のレッドカードは、そういう想像の域を超えていた。それは普段が出ると思うので、普段からそういうことを促しているわけではないが、監督は俺なので、やってはいけないことだと思う」などと話していた。

愛知県生まれのアピアタウィアは192センチ、83キロの大型センターバック。J1通算67試合1得点、今季は15試合無得点の実績がある。東邦高、流通経大からベガルタ仙台に入り、22年に京都に移籍していた。