東海大大阪仰星が前年覇者の履正社を下し、7大会ぶり6度目の全国切符を手にした。

東海大大阪仰星は、序盤から履正社ゴールに迫る場面を多く作った。同21分、MF中山蓮(3年)が中央右でのFKをゴール前に送ると、競り合いのこぼれ球がFW水永直太朗(3年)が右足で蹴り込んで、東海大大阪仰星が先制した。

出足の良くなった東海大大阪仰星はその後もMF高山陸(3年)リズムを作り、DF加賀美諒(3年)のロングスローからFW小林旺誠(3年)が飛び込んで惜しい場面を作るなど躍動。同35分には、勢いのまま追加点を決める。

左CKからつなぎ、最後はペナルティーエリア内で加賀美からの横パスを受けた小林が左足でゴール右へ流し込み、ネットを揺らした。

東海大大阪仰星は後半も止まらない。後半開始早々には左クロスをMF中本昇(3年)がゴール右から折り返し、ニアに走り込んだ水永が頭で押し込んでリードを広げた。

さらに同25分には、GKが弾いたこぼれ球を拾った水永が、DFをかわして右足で突き刺し自身ハットトリックとなるチーム4点目。試合を決定づけた。

対する履正社は、左サイドに投入したMF木村有磨(2年)の突破などからチャンスを作ったが、決定機でのシュート精度を欠き、連覇を逃した。【永田淳】