ベガルタ仙台が2日、ユアテックスタジアム仙台で「ファン感謝の集い」を開催し、多くのサポーターが訪れた。今季限りでの退団が決まっているDF蜂須賀孝治(33)が退団あいさつを行い、12年間過ごした仙台への思いを涙ながらに語った。

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仙台一筋で歩んできた。蜂須賀は2012年、仙台大在学時に特別指定選手として仙台でJリーグデビューし、翌13年に加入。リーグ戦通算ではJ1で194試合、J2で34試合に出場。主力としてプレーしてきた。「このまま仙台で現役を終えて、裏方で支えられたら幸せ」。だが、思い描いたようにはいかなかった。今季終了後、契約満了を伝えられた。退団あいさつに立った蜂須賀は「人生で一番つらい瞬間だった」と涙を浮かべながら振り返った。

だが、まだまだ魂は燃えている。「このままでは終われない」と現役続行を選択。「ここまで仙台で歴史を刻んでこれたことを誇りに思います。後悔はありません」と力を込めた。

「ありがとう俺たちの蜂須賀 またここで会おう」。スタンドには背番号「4」とメッセージが記された横断幕が掲げられた。蜂須賀は「仙台に戻ってきたい。また会えることを信じて頑張ります」と、さらに成長した姿で仙台に帰ってくると誓った。「帰ってこいよー!」。12年間見守り続けたサポーターからは応援歌と温かい言葉が送られ、新天地へ向かう蜂須賀の背中を押した。【木村有優】

 

○…「ファン感謝の集い」には多くのサポーターが訪れ、サイン会やトークショーなどで盛り上がった。キッズコーナーにはキックターゲットやエア遊具の「ふわふわベガッ太」が設置され、子どもたちの歓声が響いた。今季はシーズン終盤の11戦未勝利などもあり、16位と悔しい結果に終わったが、最後まで声援を送ったサポーターへの感謝の気持ちが伝えられた。来季は森山佳郎監督(56)が新たに指揮を執る。新生・仙台が強さを取り戻し、3季ぶりのJ1舞台への復帰を目指す。