北海道コンサドーレ札幌GK菅野孝憲(39)がプロ22年目を順調にスタートさせた。

19日、沖縄・金武町でのキャンプに参加した。MF小野伸二氏(44)が昨季限りで現役を引退し、今年40歳となる菅野がチーム最年長となった。「グラウンドに入れば年齢は関係ない。僕も1年目の選手に負けたくない。その気持ちがなくなれば退く時」と闘志を燃やす。

昨年12月、小野氏とGK南雄太氏(44)と一緒に食事する機会があった。昨季限りで現役を引退した南氏は、GK歴代最多のJリーグ通算665試合に出場した。「俺の数字超えろよ」とエールを受けた。菅野は昨季通算600試合出場を達成。現役GKでは最多だ。まずは601試合目へ「今日(現役生活が)終わっても何も後悔ない気持ちでいつもやっているので」と、自身に矢印を向けて取り組む。

16日からスタートしたキャンプでは、4日連続でミニゲームの主力組に入ってプレーしている。4人のGK陣での守護神争いで負けるつもりはない。20日に今季初実戦となる沖縄県リーグ1部FCセリオーレとの練習試合に臨む。「勝つことは間違いなく大事。勝ち癖もそう。個人的にもフルピッチは久しぶりなので、そういうところを確かめながら、感覚を少しでも戻せるように」と見据える。「現役中にこのチームでタイトルを取りたいというのが僕の1つの夢」と語る背番号1の挑戦が、もうすぐ始まる。【保坂果那】