アルビレックス新潟のFW谷口海斗(28)が2年連続開幕戦ゴールに照準を合わせる。J1初挑戦となった昨季はセレッッソ大阪との開幕戦(23年2月18日)でJ1初得点を奪った。だが、その後は度重なるケガで戦列を離れ、21試合出場で3得点に終わった。今季の爆発へ、オフはGK小島亨介(26)、元新潟のMF大本祐槻(29、J2熊本)と合同自主トレを行い、体を作った。シャープな動きだしと力強いシュートで得点を重ね、FW陣を引っ張る存在になる。

チームとともに開幕スタートダッシュを狙う谷口が準備を進める。「体をより良く仕上げることにこだわれば、サッカーにつながっていくと思う」。J3から駆け上がってきた来た苦労人は、自身2季目のJ1舞台に向けて決意を示す。

シーズンオフは小島、大本と熊本で4泊5日の自主トレを行った。筋力、体の使い方を向上させることをメインに取り組んだ。帯同したスポーツトレーナーからは動作のクセ、特長にあった日々のケアやトレーニング法も教わった。15日からの沖縄キャンプでは難しいボールに体がうまく反応。止まった状態で足元の深い位置にパスを受けてもファーストタッチを力強く前に押し、一気に加速する。「疲れた中でもいい感じ。徐々に上げられている感覚」とシャープさが増した動きに手応えを実感している。

Jリーグ通算67得点。20年には当時J3のロアッソ熊本で得点王(18点)を獲得した。今季はケガなく試合に出続け、ポテンシャルを存分に発揮したい。中盤にはラストパスが出せる新戦力も加わった。今季初実戦となる23日のガンバ大阪戦から練習試合も増える。「実戦で関係性を合わせていければ。今年はゴリッと。エゴを出していきたい」。目標の数字は決めないがFWとして目指すのはもちろん、得点ランクの“てっぺん”だ。【小林忠】