J2清水エスパルスは23日、静岡市内でJFLのレイラック滋賀と練習試合(30分×3本)を行い、7-0で大勝した。

今季2度目となる実戦では「ユース組」が躍動。7得点中6得点が下部組織出身選手で奪った。

1本目の11分、MF宮本航汰(27)が左足ボレーで先制点。2本目以降はゴールラッシュにつなげた。2-0で迎えた2本目の3分にはMF安藤阿雄依(19)が追加点。同30分にはFW北川航也(27)が左足ミドルを突き刺した。今季の対外試合で初得点の北川は「FWは結果を出していくことがモチベーションにつながる。(ユース出身選手には)負けてられないと思った」と意地を見せた。

3本目にもMF西沢健太(27)とFW川本梨誉(22)がネットを揺らした。さらに、ユース在籍のMF小竹知恩(17)も仕上げの1発。秋葉忠宏監督(48)は「小さい時からこのエンブレムをつけている選手の頑張りがチームの活性化になる。今後が楽しみ」とさらなる奮起に期待した。

今季は実戦2試合で計13得点無失点。相手はアマチュアだが、指揮官は「ここまで順調かな」と及第点を与えた。28日は鹿児島キャンプ前最後の実戦でJ3相模原と練習試合を行う。北川は「静岡、清水で育った選手がチームをいい方向に導いていきたい」。今季は下部組織出身選手が10人在籍。J1復帰へ-。クラブの歴史を知る生え抜きが先頭に立って引っ張っていく。【神谷亮磨】