ヴィッセル神戸は16日、翌日に国立競技場で川崎フロンターレと戦う「富士フイルムスーパーカップ」の前日記者会見を行った。

会見には吉田孝行監督(46)と主将のMF山口蛍(33)が参加。吉田監督は「良いスタートダッシュを着るためにも、明日の試合は大事な試合になってくる。しっかりと勝って終われれば」と勝利を宣言。山口も「新シーズンが始まるんだなっていうワクワクした気持ちでいる」と今季最初のタイトル戦を楽しみにした。

今季の神戸にはMF井手口陽介(27)、FW宮代大聖(23)ら実績ある選手が加わったが、ベースとなる戦いは昨季から継続。前線からのプレッシングとボール奪取からの素早い攻撃で圧倒することを狙う。天皇杯を制した川崎Fとの一戦を前に、今季のサッカーを問われても、指揮官は「攻守にアグレッシブなサッカーを今シーズンも見せたい」とブレなかった。

20年の同大会で、神戸はPK戦の末に横浜F・マリノスに勝利した。その試合で神戸の3点目とPK戦で最後のゴールを決めた山口は「どちらもすごくプライドがあって、負けられない試合になる。リーグが開幕する前に緊張感のある試合ができるのは大きい。気持ちの入る試合になる」。4年ぶりの大会制覇に向けて、神戸はキックオフの笛と同時にハードな戦いを披露するつもりだ。【永田淳】