J2清水エスパルスの新星がクラブ史に名を刻む。3月2日の愛媛FCとのホーム開幕戦に向け、28日は静岡市内で2部練習を行った。今季初陣のロアッソ熊本戦は2-1で逆転勝ち。白星発進を切った一戦では清水ユース所属で2種登録されたMF西原源樹(17)がプロデビューを飾った。17歳2カ月9日でのリーグ戦出場はクラブ最年少記録で、「少ない時間の中でも自分のプレーは出せた」と目を輝かせた。

持ち味はスピードに乗ったドリブル。熊本戦でも局面に応じたプレーを選択し、攻撃活性化の一端を担った。秋葉忠宏監督(48)は「冷静にプレーできていた。また使いたくなるようなプレーをしてくれた」。当面の目標はプレー時間を増やすこと。クラブ史を塗り替えるゴールも見据えている。

清水の公式戦最年少得点は、2012年ナビスコ杯(現ルヴァン杯)札幌戦でMF石毛秀樹(29、G大阪)が17歳8カ月16日で記録。次戦でベンチ入りすれば、更新する可能性も出てきた。下部組織出身選手にとって満員のアイスタでプレーすることが目標の1つ。西原は「緊張するだろうけど、楽しみの方が大きい。自分のストロングを出してゴールやアシストをしたい」と言葉に力を込めた。【神谷亮磨】

◆西原源樹(にしはら・もとき)2006年(平18)12月16日、群馬県生まれ。小1からファナティコスでサッカーを始め、中学から清水ジュニアユースでプレー。U-16、17日本代表。家族は両親、兄、姉。180センチ、70キロ。