J1ジュビロ磐田の元日本代表GK川島永嗣(40)が「古巣討ち」で、今季初勝利をもぎ取る。3月1日のアウェー川崎フロンターレ戦に備え、27日は磐田市内で調整。ヴィッセル神戸との開幕戦では14年ぶりにJリーグ出場を果たし、健在ぶりを証明した。川島にとって川崎Fは07年から計3年半在籍したクラブ。「特別な相手」としながらも、「ピッチに入れば相手は関係ない」と平常心で臨む構えだ。

開幕戦は神戸に0-2で完敗。オフ明けとなった練習では約1時間となる異例のロングミーティングで修正点を共有した。最後方からチームを鼓舞していたベテランは「セットした時の守備は戦えていた」。一方で、課題は前半後半序盤での戦いぶり。ともに早い時間帯での失点だっただけに、次戦は高い集中力が求められる。

堅守速攻が武器だった神戸に対し、川崎Fはボール保持からの遅攻を得意としている。川島は「ボールの動かし方が神戸と違う。プレスの行き方を気を付けないといけない」と警戒した。難敵との連戦となるが、勝てば勢いづける相手。2失点でほろ苦いJ1復帰戦となった開幕戦の雪辱に燃える守護神は「それ以上の試合を見せたい」と意気込んだ。【神谷亮磨】