北海道コンサドーレ札幌FW菅大輝(25)が今季もタフネスぶりを発揮している。29日、熊本・大津町内で3月2日サガン鳥栖戦(駅スタ)に向けて練習した。ボール回しなど軽めのメニューで終了した。プロ8年目の生え抜きは、現在J1通算217試合出場。札幌所属選手として出場したJ1リーグ戦の試合数ランキングで現J2横浜FCのDF福森晃斗(31)と並び2位タイ。次節出場で218試合となりMF宮沢裕樹(34)の231試合に次ぐ単独2位に浮上する。「記録を塗り替えるのはプレッシャーもあるが、うれしいこと。その数字に見合った結果を求めていかないといけない」と話す。

昨季はJ1リーグ史上最年少での通算200試合出場を達成した。プロ1年目から起用されていること、ケガによる離脱が少ないこと、クラブが17年から8年連続でJ1で戦っていることが、菅が数々の記録を更新する後押しとなっている。昨季は累積による出場停止1試合をのぞく33試合に出場した。キャンプ中にチーム内で負傷者が続出しても、今季もケガなく練習に参加できている。それを「いつもどおりです。普通のこと。はい」と、当たり前と言わんばかり。

左サイドが主戦場。昨季チーム得点王のMF浅野雄也(27)が逆の右サイドに入った時に「菅ちゃんはマジでサボらないので、守備の時、逆サイドを見て『アイツ、また戻ってる』って頑張れる。負けないように」と刺激を受けるほど、攻守で黙々と上下動する。「まずはチームの勝利に貢献するプレー」。鳥栖戦でも相手より走り負けるつもりはない。

鳥栖とは2月10日に沖縄で練習試合(45分×3)を行い、1-1だった。菅は90分、左ウイングバックで出場した。攻守の切り替えが早い展開だったが、上回れる自信はある。開幕アウェー2連戦の2試合目。「しっかり勝ち点を取れるように」と誓った。【保坂果那】

 

<札幌所属でのJ1出場数>※2月29日現在

<1>MF宮沢裕樹(231試合)

<2>DF福森晃斗(217試合)

<2>FW菅大輝(217試合)

<4>MF荒野拓馬(201試合)

<5>MF駒井善成(160試合)