【済南(中国)】アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は6日、中国山東省済南市で東地区の準々決勝が行われ、クラブとして初めてベスト8に進んだJ1横浜F・マリノスが、アウェー第1戦で山東(中国)に2-1と先勝した。

前半にアンデルソンロペスが先制し、後半にヤンマテウスが加点。相手の反撃を1点に抑えた。ホームでの第2戦は13日に行われる。

横浜Mは激しい球際の攻防となった完全アウェーの一戦でひるまず、勝利をもぎ取った。後半24分ごろ、ヤンマテウスが隙を突いて2点目を奪うと、4万7千人以上の大観衆で埋まったスタジアムは静まり返った。

決勝トーナメント1回戦で川崎を破った山東の出はなをくじいた。前半7分ごろ、速いテンポで球をつないでプレスをかわし、ゴール前へ。シュートのこぼれ球をゴール前で拾ったアンデルソンロペスが先制した。

後半は猛反撃に遭い、両サイドからのクロスやセットプレーで何度もピンチを迎えた。しかし、DF上島らを中心に体を張って終盤の1失点で耐えた。持ち味の攻撃サッカー全開とはいかなかったが、反則覚悟の相手のタックルに負けないたくましさが際立った。

1日のJ1福岡戦は攻勢ながら無得点で敗戦。キューウェル監督は「(黒星から)学んで次に向かってやることが大事。自分たちのサッカーをやり続ける」とぶれなかった。敵地の隅で声援を送った約70人のサポーターを喜ばせ、4強進出への期待は膨らんだ。