横浜F・マリノスがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)での4強入りを懸け、13日に横浜国際総合競技場(19時開始)で山東(中国)との準々決勝第2戦に臨む。試合前日の12日、チームは横須賀市内の練習場で調整した。雨が降りしきる寒い中、選手たちはいつもと変わらぬ様子でトレーニングに励んだ。

第1戦はアウェーで2-1と勝利しているが、選手に慢心はない。ラウンド16(1回戦)では川崎フロンターレが第1戦のアウェーを3-2と勝利しながら、ホームで2-4とまさかの逆転負け。迫力ある相手のパワープレーとカウンター攻撃の餌食となった。同じ轍は踏まない-。守りの姿勢に入らず、強い覚悟を持って挑んでいく。

途中起用が濃厚なFW宮市亮が「90分の前半が終わっただけで新たに後半が始める。チームもモチベーションは高く、勝ち切って次のステージにいきたい」と言えば、MF喜田拓也も「また0-0からのスタート。アドバンテージがあると思っていない」と気持ちを高ぶらせる。

第1戦では終盤に両チームのスタッフ、選手が入り乱れる大荒れの一戦となり、両チームのコーチが退場処分となっている。互いの国のプライドを懸けた闘い。喜田主将は「第1戦は未来につないでいくために意味のある1勝となったが、ここで取り切らないと意味をなさない。相手は蹴ってくるかもしれないが、ばたつかないことが大事」と必勝を期した。