新潟はアウェーで東京Vと2-2で引き分け、今季初の連勝を逃した。前半8分にFKを決められ先制を許すも同32分、FW谷口海斗(28)が、MF高木善朗(31)の左CKを頭で合わせて同点。1-1の後半24分には途中出場のFW長倉幹樹(24)の今季初ゴールで勝ち越したが、後半45分に左クロスから失点した。次節30日はホームで柏と対戦する。

 

谷口が誰よりも高く空を飛んだ。0-1の前半32分、高木の左CKをファーサイドで待ち受けると、マーカーのはるか上をいく驚異的なジャンプヘッドで今季2得点目となる同点弾を奪った。1-1の後半24分には長倉が今季初ゴールで続く。相手のバックパスを素早い出足でかっさらうと、最後は右足で勝ち越し点を流し込んだ。だが、2-1の終了間際に追いつかれ「勝ち点2」を失う形になった。

立ち上がりの前半8分、ゴール前でMF宮本英治(25)が相手をファウルで止め、直接FKをたたき込まれ0-1。その後も相手の個人技から同22分、25分と次々と決定機を作られるが、GK小島亨介(27)がビッグセーブを連発して追加点を許さない。守備で流れを引き寄せると、前半のうちにセットプレーから同点に追いつき、後半の猛攻につなげた。

試合前日の15日、「全てにおいて相手を上回りたい」と話していた松橋力蔵監督(55)の思惑通り、新潟は先制を許した後も焦らず、ゲームを進めた。ボール支配率を高めながら敵陣に攻め込み、守備でも球際、こぼれ球への反応、攻守の切り替えで東京Vを圧倒した。それでも最後に追いつかれ、今季初の連勝を逃した。松橋監督は「もう少し攻撃のところでダメージを与える機会を増やしたい」と反省点を挙げたが、「敵地で勝ち点を奪えたことはポジティブに捉えている」と前を向いた。