ベガルタ仙台は今日30日、アウェーで横浜FCと対戦する。チームはここまで2勝4分けで6位。だが、直近3試合はノーゴールに終わっており、決定力不足が課題だ。だが、森山佳郎監督(56)は「敵地では勝ち点を持ってくることが大事」と語り、今まで通りの積極的なプレーを選手に期待した。

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“東の横綱″から確実に勝ち点をもぎ取る! 昨季の課題だった守備が、4試合連続無失点を含む6戦2失点と大幅に改善。対する横浜FCは、前節24日鹿児島戦で4得点を挙げるなど、強力な攻撃力が武器だ。森山監督は「横綱(横浜FC)には敵地では0-0で勝ち点を持って帰ってきて『ホームで勝つ』で十分。相手は5トップのような感じなので必要な対応が変わってくるが、これまで通り、継続する部分を整理しながら臨みたい」と意気込んだ。

現在の課題は得点力不足。だが、指揮官は前節徳島戦(0△0)で改善の兆しを感じていた。開幕から5戦の1試合平均シュート8・8本に対し、徳島戦は16本と2倍近くのシュートを放った。無得点には終わったものの、確実にゴールに迫っている。「これまではゴール期待値が平均『1・2』だったが、徳島戦では『2・4』と、トップレベルの数値。決して悲観することはない」。

着実に勝ち点を積み重ねていく。キャンプや日々のトレーニングで積み上げてきたものが、6戦無敗のチームをつくり出している。森山監督は「得点を意識しすぎると、今のバランスが崩れてしまうし、『ミスしたくない』、『チャレンジが怖い』という気持ちから消極的になってしまう」と語り、「周りからの『点を取っていないぞ!』という感じに、ナーバスになってしまうのが怖い」とメンタル面を懸念した。

まだまだシーズンは始まったばかり。「ミスが出てもストップをかけるのではなく、どんどん行かせれば、シーズン後半に成長して拾える勝ち点もあると思う」と長い目での成長に期待を寄せた。【木村有優】