ベガルタ仙台は横浜FCにアウェーで2-1の逆転勝ち。MF相良竜之介(21)が1ゴール1アシストの活躍。開幕から7戦負けなしの3勝4分けで3位に浮上した。

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あっという間の逆転劇だった。0-1で迎えた後半12分、MF松井蓮之(24)からのパスを相良が相手DFをフェイントでかわし、右へクロス。それをFW中山仁斗(32)がヘッドで沈め同点。続く同17分には中盤でボールを奪ったMF郷家友太(24)が左サイドの相良にパス。相良の狙い澄ましたシュートがゴール右隅に決まり、2-1。わずか5分で試合をひっくり返した。最後は横浜FCの猛攻にさらされたが、勝利の瞬間、ベンチではスタッフ、選手が輪になって喜び合った。1ゴール1アシストの相良は「最近点が取れなくて、なかなか勝てなかった中で、こうやってアウェーで横浜FC相手に勝ったというのはすごくうれしいですし、次につながる勝利」と興奮気味に振り返り、「今日の試合に懸けていました。ここで何もできなかったら試合に出れないぐらいの気持ちだった」と明かした。森山佳郎監督(56)は「『今日も0-0でいいよ』と言っていたら、2点取れちゃいました」と周囲を笑わせたが、「ここはホームかと思うぐらいのサポーターの大声援があって、選手たちは最後まで走ることができた」と感謝した。

仙台はこれで開幕から7戦で3勝4分けの3位。ここ3戦はスコアレスドローが続いていただけに、選手、サポーターともに留飲を下げる、今後に弾みがつく勝利となった。次節は4月3日、ホームで愛媛と対戦する。“負けない仙台”が着実に勝ち点を積み重ね、上位戦線の主役となる。