京都サンガのU-23日本代表MF川崎颯太(22)が攻守でアグレッシブな動きを見せ、4日に発表されるU-23代表メンバー入りへアピールした。

前半は京都が果敢なプレッシングで主導権を握り、左サイドのMF安斉悠人(18)のドリブルから何度もチャンスを作った。後半はG大阪に波状攻撃を受ける時間もあったが、最後まで乱れずスコアレスドローに持ち込んだ。川崎は試合を振り返って「守り切ることはできた。最後決めるところはもっとできたんじゃないかと思う。半分は合格」と話した。

後半15分には、ゴール前で受けたG大阪FW宇佐美貴史(31)がDFをかわして冷静にフィニッシュを狙ってきたが、最後に冷静な対応を見せた川崎が立ちはだかった。「宇佐美選手は1個余裕を持っている選手で、冷静にかわしてくることはわかっていたので、飛び込みすぎないように、慌てないようにと思っていた。(自分の足に)当たってくれて良かった。信じて足を伸ばして良かった」。川崎は粘り強く対応でチームを救った場面を振り返った。

4日にはパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップのメンバーが発表される。「今日勝ちたかったのが全てで(アピールは)意識していなかった。」とあくまでこの試合の勝利に集中していた川崎だが、この試合での粘り強いプレーはアピールにつながったはず。「サンガでやっていることが代表につながっていくと思う。最後まで体を張るところ、走りきるところ、飛び込むところは代表でもサンガでも同じ。今日は90分間出し切ったし、待つだけです」。明日のメンバー入りを信じ、スタジアムを後にした。