浦和レッズは27日、定時株主総会を行い、田口誠代表取締役社長がオンラインでメディア向け説明会を実施した。
25年度の営業収入は前期比10億9900万円増の113億1000万円で過去最高(23年度の103億8400万円)を記録。3期連続の100億超えを達成した。
一方で昨年は米国で開催されたクラブワールドカップ(W杯)に出場に伴い、選手補強や遠征費が膨張。事業経費は105億2700万円で、営業損失は2億2200万円、経常損失は7900万円、当期純損失は1億円となった。最終赤字となるのはコロナ禍の20年以来。
入場料収入、広告収入は堅調。リーグ戦の入場者数は年間70万人超え。広告収入についても4年連続の49億円を超えた。
クラブW杯の惨敗もさることながら、リーグ戦、カップ戦を含めて全てのコンペティションで上位に進出することができなかった。田口社長は「十分な結果が得られず、期待に応えられなかったことは重く受け止めている。クラブ価値の根幹はピッチ上で結果を示し、ファン、サポーター、パートナー企業、地域のみなさまから信頼され続けること。今回の結果を真摯(しんし)に受け止め、必要な改善を進めながら、競技面と、事業面の双方で持続的に成長できるクラブを目指して参ります。今クラブに求められることは、ピッチ上での結果を示し、信頼を取り戻すこと。目指す方向性を大切にしながら、信頼回復を続けて参りたい」と話した。
なかでも投資に見合わない結果となったのがクラブW杯だ。1次リーグで3戦全敗に終わった。「予選リーグで勝てば3億円、引き分けると1.5億円。出る以上是が非でも勝ち点を挙げたかった。1試合でも引き分ければ1.5億円で黒字決算になった」と悔しさをにじませた。
今後必要なこととして、クラブの「体質改善」を挙げた。「他のクラブから移籍してくる選手の感想を聞くと、『こういうところは前のチームがきっちりやっていた』という話も聞く。強豪チームと比べるとできていない。クラブの中で緩んだというか厳しさが足りないところがあってもお互い指摘する状況になっていない」と問題視した。堀之内聖スポーツダイレクター(SD)を中心に厳しさをピッチ内に求めていくという。
選手獲得においても社長自らが関わる体制をつくる。従来はトップチームは予算内でやってくれればという、ある種どんぶり勘定だったが「牽制(けんせい)が利かない」。社長専任のアナリストがデータ分析して送るシステムを整え「選手を取りたいなら、データを取って、市場価値と見合っているとか、精査をする。目先ではないクラブの根底にメスを入れて、強化に取り組んでいる」と明かした。
スカウト網の充実にも取り組む。クラブが提携するドイツ1部のEフランクフルトやオランダ1部のフェイエノールトなどとも情報交換を密にしていく。「30年間でリーグ優勝1回。強化費はトップレベル。見合っていない。いろいろな手を打っている」と先を見据えた。



