日本サッカー協会は21日、新たに日本サッカー殿堂に入る4人を発表した。殿堂委員会の投票選考で日本サッカー界に顕著な功績を残した奥寺康彦氏(60)、永井良和氏(60)の2人。特別選考では金子勝彦氏(77)、故奈良原武士氏(享年69)の2人が殿堂入りを決めた。

 奥寺氏はドイツに渡り、ブンデスリーガのケルンやブレーメンなどで日本人初のプロ選手として活躍。引退後は市原(現J2千葉)の監督や横浜FCの社長などを務めた。永井氏は浦和南高で高校3冠を達成し、日本リーグ歴代1位の272試合に出場した。

 金子氏はサッカー実況の草分け的存在。テレビ東京「ダイヤモンドサッカー」で司会を務め、現在も現役で活躍中。奈良原氏は共同通信社記者でW杯を4度取材し、日本協会機関誌紙の編集長も務めた。掲額式典は9月10日に東京・文京区の日本サッカーミュージアム内にあるサッカー殿堂で行われる。