C大阪が、目標をJ1優勝からJ1残留に下方修正した。8日、ドイツ出身のマルコ・ペッツァイオリ監督(45)を解任し、C大阪ユース(U-18)の大熊裕司監督(45)の昇格を発表した。強化責任者には、育成部門トップの宮本功取締役(44)が強化本部長に就任する。

 大熊新監督は、8月末までJ1大宮を率いた大熊清氏の実弟。大熊新監督と、宮本強化本部長はこの日、大阪・舞洲のクラブハウス内で会見。同新監督は「2、3日前に正式に(監督就任の)話をいただいた。正式に決めたのは昨日です」と明かした上で「目標は残留。一致団結して、目標を達成したい」と所信表明した。

 宮本強化本部長も「目標はJ1残留」と公言。さらに「残留して、早く元の体制に戻したい」と説明。残留を成し遂げれば、大熊監督を、前職のユース監督に復帰させる考えを明らかにした。

 J2降格圏の16位に沈むC大阪は、今季2度目の監督交代。現場トップと、フロントの責任者を交代させたにもかかわらず、C大阪の岡野雅夫社長は会見に姿を見せずに雲隠れした。