じっくり、爪を研ぐ。愛知県内で日本代表合宿初日を迎えた10日、柏FW工藤壮人(24)は千葉・柏市内で約2時間、クラブの全体練習に参加した。2日間のオフ明けとあって、走り込み中心のメニューで汗を流した。

 ザックジャパンでは4月の国内候補合宿に参加し、W杯ブラジル大会のメンバー候補に挙がりながらも落選。今季はここまで全31試合に出場し7得点で、2日の徳島戦では今季初めてベンチスタートとなるなど、過去の成績と比べると見劣りする。それでも本人は「得点以外にも、今年はいろんな役割がある」と成長を強調した。

 アギーレジャパンでは招集がなく、若手の新戦力も多数招集されているが、焦りはない。「まだ始まったばかり。結果を残せば呼んでもらえると思うし、今は一視聴者の感覚。その中で、自分の姿もちょっとだけ考えながら見られればいい」。

 4年後のW杯ロシア大会への道のりは、まだ始まったばかり。ミスターレイソルは、マイペースで再び階段を上り始める。