コンサドーレ札幌への期限付き移籍が21日に正式発表された川崎Fの元日本代表DF箕輪義信(32)が、新天地にかける思いを明かした。この日、川崎市内の川崎F練習場でチームメートらにあいさつ。午後には札幌入りし、22日から練習に合流する箕輪に、決断に至った理由、抱負を聞いた。

 --移籍をどう決断した

 箕輪

 自分に対するチャンスだと思い、前向きに考えようと。三上強化部長から、それなりの高い要求と、ものすごく熱い気持ちをぶつけていただいた。それが自分を動かす原動力となった。カテゴリが一緒(J1)なので、自分探しというか再生というか。

 --どんな言葉が決め手に

 箕輪

 どうにかしたい、という気持ちをぶつけてくれたのが大きかった。J1に残るためだけなら、僕のことを短いスパンでしか考えていないだろう。残留プラス強くなれるプロセスとして、何かを作り上げるためのピースとして(来てほしい)ということ。

 --三浦監督とは

 箕輪

 電話で。なぜ僕が必要なのか、僕を呼ぶ意味と必要性、やれる仕事が何かをよく聞いた。

 --札幌の印象は

 箕輪

 若いチーム。みんなで努力して上がっていったイメージ。目標に一致団結して向かっているチームだと思う。昔の川崎Fと似た印象をすごく持ったので、もう1度(チームが飛躍する)あの経験ができたら、と思った。

 --目標は

 箕輪

 失点を減らすのが、当面の仕事。行くからには残留させる。それだけの要求に応える決断をしたと思っている。何が何でも、という気持ちを出していこうと。

 --札幌サポーターへは

 箕輪

 日本ハム人気に押されていると言われているようだが、札幌の方は均等に応援してくれると聞いた。大事にしたい。期待に応えられるようにしたい。【聞き手・村上幸将】