G大阪のエースFWバレー(26)獲得へ、UAE(アラブ首長国連邦)プレミアリーグの強豪アル・アリの出したオファーは総額10億円超だったことが22日、分かった。複数年契約で、勝利給などのオプション込みの推定年俸は3億円。G大阪とは10年までの3年契約を結んでいるため、違約金を含めると10億円を優に超える計算になる。

 破格の条件、本人の強い希望を受け、G大阪はこの日までに慰留を断念。金森喜久男社長(59)は「日本で育った選手が海外で活躍する時代になった。痛手であるのは間違いないが、嫌な関係で行かせるのではなく、気持ちよく送り出す」と明かし、今週中にも契約を解除する方向だ。

 外国籍選手の登録期限は8月8日に迫っているが、同社長は「西野さん(監督)が戦える戦力にする」と明言。すでにブラジル人選手を中心に数人をリストアップ、エース級の助っ人を緊急補強する方針を示した。