コンサドーレ札幌が「第2のダビ」獲得へ、本格的に動きだした。4日、三上強化部長がスウェーデンリーグの視察を終えて帰国した。矢萩社長はこの日、「1人を見に行った。複数の試合を見て最終判断すると聞いていた。いい成果があったようだ」と明かした。お目当ては同リーグに所属するブラジル人の攻撃的選手。来季の新外国人として、条件面など最終交渉に入っていることが判明した。

 年俸は1000万円以下で、クラブが保有権を持つなど好条件の選手と見られる。同社長は「クラブの保有の選手として獲得したい。ダビの例もあるように、(クラブに)プラスを持たせるような循環ができれば」と言う。現在、得点ランク2位のFWダビの移籍は確実でクラブには約3億円の移籍金が入る。昨季年俸500万円(推定)ながら活躍した経緯があり、たとえブレークして移籍するような状況になっても、クラブにプラスをもたらすような「第2のダビ」を探し当てる。

 来季のトップチーム人件費は今季より約3億円減の4億5000万円前後。同社長は「他のクラブが見ない部分を探さないといけない。選択眼が問われている」。三上強化部長は今月中にもコロンビアリーグを視察する予定。低年俸かつ移籍金も少ない「優良助っ人」探しの旅はまだ続く。