横浜が27日に東海大を相手に練習試合を行い、木村和司新監督(51)が就任後初の実戦を勝利で飾った。ところが指揮官は試合後「まだまだやね」と物足りなさを口にした。互いに2チームを編成した30分×4本の変則マッチ。120分で36本のシュートを放ち、計6-1で勝利しながらも笑顔はなかった。

 パスの相手が見つからずバックパスを繰り返す場面があり、ハーフタイムには「(パスを)もっと縦に入れなさい」と指示。状況は好転したが、試合後は「簡単に下げよる。楽したらいけん。何のためにボールを運ぶのか考えなきゃ」と不満顔だった。試合中はベンチでコーチを相手にぼやく場面もあったが、「試合はいろいろなところが出てくるからいいよ」と実戦による課題発見に、前向きな手応えも感じていた。