コンサドーレ札幌の石崎信弘監督(52)が“監督兼スポークスマン”を務める。熊本キャンプ3日目に入ったチームは14日、大津町運動公園球技場で午前と午後の2部練習を実施。17日にJ2熊本と今季国内初の練習試合を行うが、相手の意向で非公開となることが決まった。報道陣は一切見学できないが、情報公開をモットーとする石崎監督自らが、試合内容を記者に代わって報告する構えだ。

 指揮官はわが道をいく。開幕まで既に3週間を切った。非公開試合には情報制約の狙いはあるが、札幌の情報については包み隠さずオープンにする。「非公開ということをした記憶がない。聞いてくれれば、何でも全部話すよ。さすがに相手チームの情報はまずいけどね」。采配を振る目で試合の情景を“取材”してメディアに配信する。さすがに記事は記者がまとめるが、より緻密(ちみつ)な報告になる可能性は高い。

 柏時代も、札幌でもサポーターやメディアとの触れ合い大事にしてきた。宮の沢でのファン交流スペースを、より選手に近いクラブハウス寄りに変えさせたのも石崎監督だった。「報道陣がいても、ワシは気にならんがね。いつもファンに見られているところでやっているしね」。勝負の3年目もガラス張りの石崎イズムを貫いていく。【永野高輔】