仙台が19日、宮崎県総合運動公園陸上競技場でキャンプ第3クールに入った。チームカラーの“金髪軍団”はエンジン全開。MF太田吉彰(27)を筆頭に、FWマルキーニョス(34)赤嶺真吾(27)MF関口訓充(25)田村直也(26)は、髪形までもベガルタ色に輝いている。

 金色に輝く戦士たちが、キャンプ最終クールに突入した。連休明けのこの日、午前はフィジカルトレーニング中心。午後は第2次キャンプのおさらいとなる連係中心のメニューだった。

 開幕まで2週間となり“金髪軍団”の表情も真剣そのもの。チーム一、明るい髪色は太田。途中出場が多く無得点に終わった昨季から何かを変えたいと、思い立った。さらに「メディアにアピールしないと。昔は赤髪、モヒカンもやった。目立つなら実力もないとね」と自分に気合を入れる方法でもある。

 マルキーニョスも染めている。「これが自分のスタイル。そういう風に自分のイメージづけをしている」。金のメッシュを入れている関口は昨年、日本代表を経験し、味方を上手に使うプレースタイルに変わった。「香川もそうだしメッシも味方にパスを当てて、自分がフリーになってドリブルを開始する」。代表定着へ、目の色も変わってきた。

 実は仙台はチーム規則で金髪を禁止しているという。赤嶺も田村も、元はもう少し暗い色だったが徐々に明るくなった。これもJ1上位進出への吉兆なのか-。ピッチに映える“金髪軍団”に注目だ。【三須一紀】