FW、ボランチだけでなく、仙台はサイドバック(SB)も激戦区となった。チームは20日、宮崎県総合運動公園陸上競技場で対人練習を行った。今キャンプではDF細川淳矢(26)の株が急上昇。不退転の覚悟で5年目のシーズンを迎えている。

 15日の甲府戦では1試合目に右SBとして先発出場。何度もオーバーラップを見せクロスを上げた。昨季まではセンターバックだったが、細川の身体能力を生かせる場所をと首脳陣が話し合いSBコンバートとなった。09、10年はリーグ戦出場なし。「今年結果が残らなかったら…。目に見える結果を出す。センターでもサイドでもどこでもやる」と決意を語る。

 不動の右SBだった菅井、左右SBとボランチをこなすユーティリティープレーヤー田村について手倉森監督は「まだ本来の姿ではない」と評価。その一方で「細川は良い状態を保っている。これまでボールコントロールに難があったけど(甲府戦では)ビョングの球出しが速くフリーでもらえたから良かった。何本も上がってクロスを上げていたしね」。

 キャンプでは自主練習で背中と尻周りの筋肉を鍛える。持ち味である「対人では絶対に負けない」と断言。仙台SB陣の競争から目が離せない。【三須一紀】