清水の開幕メンバーが早くも決定した!?

 22日、第1陣として練習場に姿を見せたのはMF小野伸二(31)、FW高原直泰(31)ら主力18選手だけだった。今季も故障などの離脱者を除く全選手(29人)で練習してきた。アフシン・ゴトビ監督(47)は「準備ができているメンバー。開幕が近づいてきているから」と、開幕ベンチ入りメンバーだけを集めたことをほのめかした。

 約1時間半の練習は緊迫した雰囲気の中、ボール回し、ミニゲームなどを消化。プレーも本番を意識し、高い集中力が保たれ続けた。指揮官は「いい流れが続いた。今までで一番いい練習だった」と納得の表情を浮かべた。

 ただ、メンバーが完全に決まったわけではない。「もちろん入れ替えていくことはある」と話す指揮官に対し、大卒ルーキーのDF岡根は「まだ2週間ある。油断どころか、毎日やっていけないと(開幕まで)残れない」。メンバーを明確に分けることで、競争意識を確実に刺激している。

 開幕後もこの日のように、週2、3回はトップ、サテライトを分割するというゴトビ監督は「重要なことは1人1人の選手をしっかり見ること。少人数でやれば選手が伸びる」と、チームの底上げ効果にも言及。一方でトップから漏れると、10人前後で練習を強いられることになり、選手間に戸惑いが生じる可能性もあるが「これが私のスタイルです」とキッパリ。トップ=勝敗、サテライト=育成をベースに選手を入れ替えながらシーズンを戦っていく。【為田聡史】