<高円宮杯U18プレミアリーグチャンピオンシップ:C大阪ユース1-0柏ユース>◇14日◇埼玉

 西地区代表のC大阪ユースが、東地区代表の柏ユースを破って優勝した。東地区で勝ち点10差の独走優勝を果たした柏を運動量で圧倒。最前線からボールを追い、体をぶつけてボールを奪うと一気のカウンター。戦い方を徹底し、FW高田和弥(18)が後半15分に決めた1点を守りきった。J2降格となったトップチームとは対照的に、初の日本一に上り詰めた。

 村田コーチは「3年生がよく走ってくれた。きついトレーニングも、引っ張ってくれた」と笑顔を見せた。来季のトップ昇格が決まっているDF阪本侑紀(18)は「オフ明けの火曜の練習が来るのが怖かった」と笑顔で振り返った。火曜はほぼ毎週、走り中心のトレーニング。昨夏のクラブユース選手権では柏ユースに2-6で大敗したが、「走ることをさらに鍛えよう」(阪本)とやってきた。

 メンバーから阪本ら5人が昇格するトップチームはJ2に降格した。阪本は「厳しい世界。J1昇格に貢献したい」と意気込んだ。

 ◆高円宮杯U18プレミアリーグチャンピオンシップ

 プレミアリーグは、全国から選出されたJリーグの下部組織や高校、計20チームが東西10チームずつに分かれ、ホームアンドアウェーの2回戦総当たり戦を実施する。東西の年間王者が、1試合の優勝決定戦(チャンピオンシップ)を行う。18歳以下の日本一を決める大会として全日本ユース選手権に代わって11年に創設された。10年までは日本を9地域に分けたプリンスリーグの上位チームが、全日本ユース選手権で日本一を争っていた。