オレが決める!!

 清水のFW高原直泰(32)が4戦ぶりの「勝利弾」を誓った。11日は完全非公開で次戦に向け調整。「練習から厳しさを出していかないと。次の試合は、もう始まっている。単純なミスが練習で出れば試合でも出る。そういう雰囲気をつくっていかないと」と3連敗中のチームに警鐘を鳴らした。

 ここ3試合で12失点無得点。経験豊富な32歳のベテランですら「普通はありえない」と、失望する戦績を突き付けられている。連敗脱出の打開策として高原が担うのはゴールだ。5月の神戸戦では1-5と大敗したが、終了間際に高原が意地の1発で一矢報いた。その自身移籍後初ゴールをきっかけに、6戦5発の好調につなげ、その間、チームも5戦負けなしで上位に浮上した。ゴトビ監督も「1つのゴールで流れは変わる」と、チーム4戦ぶりの得点は1点以上の価値と影響力があることを強調した。

 前節新潟戦は古傷の右足首の負傷で欠場。高原は「足は1週間、別メニューで調整して、だいぶ良くなっている」と、2戦ぶりの先発に意欲を見せた。そして「夏は技術よりメンタル。苦しいときに、いかに走れるか。メンタルの強さが求められる」と、鋭い顔つきで言い放った。4連敗アンド4戦連続無得点が許されないことは、だれよりも理解している。【為田聡史】