<天皇杯:京都4-2横浜>◇準決勝◇29日◇国立

 延長後半、4点目を奪われた直後だった。横浜木村和司監督(53)は天を見上げ、ため息をつきながらうつむいた。

 前半42分にMF中村のゴール前へのパスを、FW渡辺が決め先制。だが後半開始5分で同点にされ、同27分に京都FWドゥトラにFKを決められた。敗戦濃厚の中、試合終了間際に途中出場のFW大黒が左足で同点弾を押し込む。だが延長後半に2失点。J1のプライドは打ち砕かれた。

 ACL出場の可能性は消えた。同大会出場が出来なかった際の辞任を明言していた嘉悦社長は「この結果を厳粛に受け止め、必要な関係者と話して最終的に決断します」とコメント。悔しい今季最終戦となった。