横浜MF中村俊輔(35)が、「FKの聖地」で新たな金字塔を打ち立てる。現在、J1通算直接FK得点数は歴代最多タイの16点で、今日24日のアウェー鹿島戦で新記録樹立を狙う。23日は横浜市内での練習で30分近く居残りでFKを蹴り、感覚を養った。

 実は会場のカシマスタジアムは、J1でもっとも直接FKが決まっている会場だ。通算38点で、2位の日立柏サッカー場(33点)を上回る。定期的に芝の張り替えられる会場が多いが、カシマは昨年12月に、01年の完成以来初めて芝の全面張り替えを行った。天然芝のため軟らかいが、頻繁な手入れが不要で根がしっかりしているため、選手の軸足がぶれずにボールの軌道が安定する。

 意外にも、中村はリーグ戦でのカシマでFKを決めてない。しかし今年6月のナビスコ杯準々決勝で、約25メートルのFKを決めている。「これから暑くなるという時期の試合だったし、いい形で決められた」とイメージは良い。代名詞のFKで、首位のチームを4連勝に導く。【由本裕貴】