ベテランぞろいの横浜が「レジェンドV」を狙って船出する。2月28日は横浜市内で明日2日の大宮との開幕戦(日産ス)に向け、調整。伝説を意味する「レジェンド」はソチ五輪で2つのメダルを獲得したノルディックスキー男子ジャンプ、41歳葛西の代名詞。横浜もこの流れに乗る。

 J1最年長40歳のDFドゥトラを筆頭に30歳代の頼れる「オッサン」が多い。昨季2位の悔しさを糧に今季優勝すれば、平均年齢でJリーグ史上最年長優勝の記録達成は確実だ。年の功、経験は何物にも替え難い財産。「ベテラン1人1人がチームのためにプレーしている。それが若手に手本を示すことにもなっている」と話すドゥトラが左サイドバックに入る開幕予想スタメン平均年齢は30・45歳。これは10年にJ史上最年長でのリーグ制覇を成し遂げた名古屋の同28・04歳を軽~く上回る。

 現在ゼロックス杯、ACLと公式戦2連敗中。チームのレジェンド、35歳のMF中村俊輔主将は「前線でチームに活気を与えるプレーをする。それは個でできることだから」。顔のシワは戦う男の渋さ。アンチエイジングを実証する偉業に挑戦する。【八反誠】

 ◆最年長V

 過去のJ1優勝チームのスタメン平均年齢から算出(日刊スポーツ調べ)。最年長は10年名古屋の28・04歳。昨季の横浜は優勝すれば30・73歳で史上初の30代Vとなっていた。今季は37歳のFWマルキーニョスが神戸に移籍したが、残る選手の加齢もあり昨季に近い数値とみられる。なお、今季のJ1選手の平均年齢は25・68歳。開幕前の集計データが残る04年以降で最も高くなっている。