<J1:横浜2-0川崎F>◇第21節◇23日◇ニッパ球

 横浜の嘉悦朗社長(59)は23日、横浜・ニッパツ三ツ沢球技場での川崎F戦の試合中にサポーターによる挑発行為があったことを明らかにした。前半42分、横浜サポーターが川崎FのFWレナトの後方でバナナのようなものを振っている場面がテレビ画面に映った。クラブ側は、人種差別とも受け取れる行為を重く見てこのサポーターを特定。試合終了後に事情聴取し、本人が「バナナを振って川崎Fの選手を挑発した」ことを認めたため、無期限入場禁止処分とした。

 サポーターは10代後半の男性1人で、挑発行為はこの時だけ。バナナはハーフタイムに食べたという。横浜と川崎Fに対しては「大変に申し訳ないことをした」と話しているという。

 嘉悦社長は「客観的にみて、人種差別的行為であることは限りなく疑わしい」と説明した。クラブ側は25日にJリーグに出向いて、村井満チェアマン(55)に報告。川崎F側とも今後の対応を協議するという。