J2山形の韓国人MFキム・ボムヨン(24)が、明日11日のホーム長崎戦で左サイドを切り開く。システム3-4-3に変更後、前節まで4戦連続フル出場。石崎監督の起用に応え、左ウイングバックとして頭角を現し始めた。9日午前の全体練習後はシュート練習にも加わり、クロスボールを供給。左の起点と期待されるボムヨンは「まずはクロスが大事。相手にとって一番危険なバイタルエリア(得点圏)にクサビを打ち込みたい」と闘志をみなぎらせた。

 山形でプロデビューして2年目。豊富な運動量とフィジカルの強さが持ち味だ。守備面に課題を抱え、システム4-2-3-1だった9月中旬まで出場機会が少なかった。だが、システム変更直後の天皇杯4回戦アウェー鳥栖戦で開眼。攻撃的MFとして8強進出に貢献した。石崎監督も「だいぶ良くなり攻撃の起点になりかけている」と成長を認めている。

 韓国代表のアジア大会優勝にも刺激を受けた。0-0で引き分けた1巡目の長崎戦はロスタイム出場。ボムヨンは「3分間だけで何もできずに悔しかった。チームのためになるプレーをしたい」と力を込めた。【佐々木雄高】