Jリーグが、史上初の2月開幕を計画していることが7日、分かった。2ステージ制になる来季は、2月28日のJ1開幕案が浮上しており、20日の理事会で承認される見通し。また、レギュラーシーズンの最終節は、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)決勝日と同じ11月21日を予定。同決勝に進出した場合、当該クラブだけ前倒しで最終節を行うため、史上初めて最終節開催日に全クラブがそろわない可能性がある。従来の常識を打ち破る試みで一層の飛躍へ改革を進める。

 2ステージ戦略には、スポンサー獲得の狙いがある。現行システムでのスポンサー収入は、およそ年間120億円。これに2ステージに伴う新規スポンサー獲得により、さらに10億円の収入増を目指している。

 2シーズンになれば1stステージ、2ndステージで優勝チームが決まり、さらにシーズン終盤には、スーパーステージや、年間王者を決めるチャンピオンシップで大きな話題を集めることができる。スポンサーにとって、Jリーグ優勝がシーズン中に何度も出てくることは、露出面でのメリットが期待でき、新規スポンサーを狙うJリーグにとってはチャンスになる。

 10億円の収入増はそうした戦略に基づいて計画されたものだ。多少の日程面での窮屈な部分があっても、2ステージを選択した背景には、サポーター心理や話題性を生みだそうとするもくろみが見えてくる。