鹿児島キャンプ中の清水は9日、午前と午後の2部練習を行った。右もも裏痛で先月30日から別メニュー調整を続けていたDF平岡康裕(28)はこの日の午後練習から完全合流。フォーメーション練習では早速主力のセンターバックに入り、的確なコーチングで指示を出した。患部の状態も快方に向かっており「試合に出ろと言われればいける」と、明日11日の熊本戦出場に意欲を見せた。

 昨季は全試合フル出場を果たし、シーズンを通して1度も警告を受けず、Jリーグのフェアプレー賞を獲得した。今季もDFリーダーとして欠かせない存在だ。チームはすでに守備の仕方や攻撃の組み立てなど、実戦を意識した練習を進めている。平岡は別メニューでの調整を続けている最中も常に全体練習を観察し、イメージをふくらませていたという。

 昨季はリーグワースト2位タイの60失点を喫し、チームは残留争いに巻き込まれた。今季は「失点を半分に減らす」と明確な目標を掲げる。まずは「チームの中で競争しないといけない」と平岡。頼れるストッパーは遅れを取り戻すべく、急ピッチでコンディションを上げていく。【神谷亮磨】