G大阪の新加入FW赤嶺真吾(31)が我流を貫き、攻撃のアクセントになる。宮崎・綾キャンプ7日目の10日、好天の綾町で攻撃陣の連係を確認した。

 DFオ・ジェソクからのクロスを頭で合わせゴールへたたき込むと、思わず長谷川監督も「ナイス!」と一言。赤嶺も「沖縄1次キャンプからテーマは『(仲間)1人1人の特長を知って、自分の特長を伝えること』」。180センチの長身を生かしたプレーを見せ、今季仙台から加入した実力を示した。

 前日9日のオフは、MF遠藤や今野らとゴルフを楽しんだ。「いいリフレッシュになった」。しかし、仲間と意思疎通を図る中で、超えられない壁があった。関西弁だ。ゴルフ中も大阪出身のDF丹羽らを中心に関西弁でテンポの速い会話が繰り広げられた。沖縄出身の赤嶺にとって「速すぎて何を言ってるか」と困惑したほど。一方で必殺技は「聞き流す事」とマイペースを貫く。

 キャンプ中の食事もホテルの過ごし方も「こだわりがない」と縛られない。考えるのは「早く公式戦(のピッチ)に立ちたい」という事だけ。純粋にサッカーに生きる31歳。青と黒のユニホーム姿デビューの日が、今から待ち遠しい。【小杉舞】