イランのGKベイランバンド(30)が前半8分に味方と接触して脳振とうを起こした後もプレーを続けようとした行為に、元イングランド代表のジェナス氏がBBCの解説で警鐘を鳴らした。
ベイランバンドは約10分間ピッチ上で治療を受けた後、プレーを続けようとしたが、最終的に担架で運ばれ、交代した。ジェナス氏は「彼がプレーを続けることが正しいとは思えない。我々は脳振とうのプロトコルについて多くの議論を交わしている。だからこのプロトコルがあるんだ」と強調し、「ベイランバンドは今、ピッチにいるべきじゃない。まるで、ここで無理やり続けさせられたようだ」と続けた。
W杯では今回初めて、通常の5人の交代枠に加え、脳振とうの交代を認めている。脳振とうによる交代は1試合に1回までで、試合会場には独立した評価者が配置されるなど、選手の安全性を向上させるための新たな措置が導入された。
また、スタンド席から見落とされている可能性のある脳損傷を特定する専門家も導入されている。チームドクターは、リプレービデオに即座にアクセスできるようになった。
元イングランド代表でBBC解説者のシアラー氏も「この試合は何百万人もの人々の前で、世界中に中継されている。彼はピッチを離れているか、治療を受けているはずだから、一時的な交代ルールを導入しなければならない。選手たちは大丈夫だと言うだろうが、明らかに彼は大丈夫ではなかった。スタンドにもう1人、メディカル・アドバイザーを配置し、ビデオ映像を見てピッチにいる医療スタッフにアドバイスしている。いったい彼は何をしているんだ?」と述べた。
FIFAの広報担当は「いかなる段階でも脳振とうの疑いがある場合、FIFAはすべてのチームドクターに、その選手を試合やトレーニングセッションから外し、適切な評価と治療を行うよう促しています。イランのベイランバンド選手に関しては、前述のプロトコルが本日実施されました。脳振とうの診断と管理に関する最終的な責任は関連するチームドクターにあるが、FIFAはすべてのチームが選手とその健康のために最善の行動をとることを期待している」との声明を発表した。
関係者からは「ワールドカップでの脳振とうプロトコルの最初のテストであり、それはひどい失敗だった」との声が上がっている。


