FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会に出場する日本代表は23日午後10時(日本時間)、初戦で強豪ドイツと対戦する。東京・渋谷ではW杯のたびにサポーターらが集まり、トラブルが発生する。今大会はどうなるのか。

渋谷では例年、警察がDJポリスを配置するなど、厳戒態勢が敷かれていた。14年ブラジル大会時には、40代の男が混雑に紛れて女性の身体を触り現行犯逮捕。18年ロシア大会では、酒に酔った男子大学生が警察官の帽子を奪い、公務執行妨害の疑いで逮捕された。

渋谷センター商店街振興組合小野寿幸理事長(82)は、日本人サポーターのマナーが世界から称賛されていることを引き合いに「サッカーファンは成長している」と語った。国内のファンは路上飲みなどはせず、スポーツバーに集まると推測し「ハロウィーンのように、ばかげたことをする人はいないと信じている」と願った。ドイツ戦を前に「選手たちは遠い国で頑張っている。マナーを守って応援して欲しい」と呼び掛けた。

渋谷区の担当者はW杯期間の対策として「人流の推移をみて、警視庁と連携していく」と話した。【沢田直人】