デンマークMFクリスティアン・エリクセン(30=マンチェスター・ユナイテッド)が、奇跡の復活を遂げて、自身3大会目のW杯のピッチに立つ。21年6月のアクシデントから528日。初戦にスタメン出場する。

 

<エリクセンの復活への歩み>

◆21年6月12日 欧州選手権1次リーグB組(フィンランド戦)の前半43分、心停止によって突然ピッチに倒れ込んだ。心肺蘇生法の処置を受け、担架に乗っている時には意識を回復するも、コペンハーゲン市内の病院へ搬送。

◆同13日 会話ができる状態に回復。「みんなありがとう。私は諦めない」とコメント。

◆同12月17日 植え込み型除細動器(ICD)を装着してのプレーがセリエAで認められなかったため、同意のうえでインテル・ミラノを退団。

◆22年1月31日 プレミアリーグのブレントフォードが、21-22年シーズン終了時までの契約を発表。

◆同2月26日 259日ぶりに公式戦復帰し、後半7分から出場。奇跡の復活を果たした。

◆同3月26日 国際親善試合オランダ戦で代表復帰。後半2分にゴールを決め、「完璧なフィニッシュ。パーフェクトだ」と喜んだ。

◆同7月15日 マンチェスター・ユナイテッドが、3年契約を結んだと発表。

◆同11月7日 10年、18年に続き、自身3度目のW杯メンバー入りが発表された。

 

◆クリスティアン・エリクセン 1992年2月14日、デンマークのミッデルファルト生まれ。オデンセBKユースを経て、08年10月にアヤックスと3年契約。13年にトットナム入りし、20年1月にインテル・ミラノに移籍。21年6月の欧州選手権1次リーグのフィンランド戦で、心停止によってピッチに倒れ込み、病院へ搬送。植え込み型除細動器(ICD)を利用して復帰を目指すため、同年12月にインテル・ミラノを退団。22年1月にブレントフォードに入団し、同2月に公式戦復帰。同3月にはデンマーク代表復帰戦でゴール。同7月からマンチェスター・ユナイテッドに入団。W杯は自身3度目。国際Aマッチ117試合出場、39得点。182センチ、76キロ。

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