ポーランドはエースFWレバンドフスキ(34=バルセロナ)がまさかPKを外し、ドロー発進となった。

0-0で迎えた後半13分に自ら得たPK。メキシコのベテランGKオチョア(37=アメリカ)と相対した。レバンドフスキは右へ低い弾道のシュートを放つも、オチョアの巧妙なフェイントとともに左手1本でセーブされた。会場は興奮状態。メキシコのサポーターが沸いた。

AbemaTVで解説したガンバ大阪の元日本代表FW宇佐美貴史は「メキシコが点を取ったような雰囲気。それだけのビッグプレー。コースは悪くなかったと思います」と語った。

同9分にレバンドフスキがペナルティーエリア内で、メキシコDFモレノ(34=モンテレイ)に左手でユニホームをつかまれて倒された。一時、プレーは続行されていたが、VARの末に得たPKのチャンスだった。

ブンデスリーガ(ドイツ1部)で7度も得点王に立ち、今季から移籍したバルセロナでも公式戦19試合18得点。代表通算76得点と、間違いなく世界最高レベルの点取り屋だが、いまだW杯ではゴールを決めていない。

初出場だった前回のロシア大会は無得点のまま、ポーランドは1次リーグ敗退。この日も、W杯初得点のチャンスをふいにした。

C組は本命のアルゼンチンが、サウジアラビアに敗れる波乱。ポーランドとメキシコは引き分け、混戦の様相を呈する。

ポーランドは次戦、勢いに乗るサウジアラビアとの対戦。レバンドフスキのゴールなくして、決勝トーナメントの扉は開けない。

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