前日本代表監督の西野朗氏(67)が、日本のドイツを破る快挙に喜びを口にした。

NHKの現地リポーターとして、試合を見つめた。試合後にコメントを求められると、「あの4年前の屈辱を(吉田)麻也や長友は思い出していたのだと思う。グループとして、チームとして成長した姿を見せてくれた」と感慨に浸った。

前半終了時点で、日本は0-1とドイツに先制を許す苦しい状況だった。解説を求められた際、同氏はマイクを握って話し始めたものの、音声が入らず、口をぱくぱくした状態。それでも動じず、「想定内だと思う」と勝利を信じていた。

先月29日、東京都内でイベントに参加した際、日本代表へ「1次リーグを突破して、ロシア(の16強)を上回ってほしい」とエールを送った。18年ロシア大会の約2カ月前に監督に就任した西野氏は、決勝トーナメント1回戦でベルギーに2-0から逆転負けし「1度だけ昔に戻れるなら、あの瞬間に帰りたい」と後悔があると話していた。

森保一監督に思いを託した。4年前、日本はベスト16に進んだが、ベルギーに逆転負け。手が届きそうだったベスト8。ロストフの悲劇に沈む最中、コーチだった森保監督に声をかけた。

「次はお前がやる、お前に託す」

即答はできず、自問自答を繰り返す森保監督に「いや、でも次はお前だ」と言葉を送った。

4年の熟成を経て、日本は世界の強豪を撃破する快挙をみせた。

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