クロアチアが最終戦でベルギーと引き分け、勝ち点5でカナダを2-1で破ったモロッコに次いで2位となり、決勝トーナメント進出を決めた。前回3位で世界ランク2位のベルギーは、グループリーグで敗退が決まった。

前回準優勝のクロアチアは、37歳で4回目のW杯となるMFモドリッチを始め30代の選手が8人ととチームの約3分の1を占める。ベテラン頼りからチームの若返りを図ったが、開幕戦のモロッコ戦は0-0の引き分け。若手とベテランのプレーがかみ合わず、モドリッチは孤立。モロッコの堅い守備にほとんどチャンスもつくることができなかった。

それでも、第2戦のカナダ戦で4-1と快勝。31歳のFWクラマリッチが2ゴールを挙げるなど、攻撃陣を中心に調子を上げてきた。今回の先発はカナダ戦に快勝したメンバーで臨んだ。開会式前には、ともにRマドリードに所属するモドリッチとベルギーGKクルトワがハグして健闘を誓い合った。

試合では序盤からモドリッチがチャンスをつくるなど、前半からペースを握った。15分にはPKを得たかに見えたがオフサイドで取り消しとなり、最大の得点チャンスを逃した。後半、ルカクを投入したベルギーにペースを握られたが、猛攻を耐え、そのまま0-0出逃げ切った。

前回大会は決勝でフランスに敗れたものの、過去最高の準優勝。今大会が最後になるかもしれないモドリッチとともに悲願の優勝へ、まずは手堅く決勝トーナメントへ歩を進めた。