日本(FIFAランキング24位)はスペイン(同7位)を2-1で破り、決勝トーナメント進出を決めた。

試合後、日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が取材に応じ、チームの大健闘を称賛した。

-振り返って

「監督、選手たちが、しっかりと日本のやり方や戦術を把握した上で、本当にみんなが共同体というか、コレクティブに動く素晴らしいサッカーを見せてくれた。 勝つにはこれしかなかった。前半は皆さんもフラストレーションがあったかもしれないけど、ドイツ戦も同じように非常に難しい戦いを0-1のまま終わらせて、よく逆転してくれたと思います」

特に最後の方はドイツとの得点差とかも影響する中で、非常にいろんな戦術を選ばなければいけなかった。刻々と変わる状況に全ての選手たちがしっかりと対応してくれたことが素晴らしいと思います。

「これも、この選手を育ててくださった中学・高校、クラブ、大学、Jリーグのクラブ、本当に感謝したいと思っています。今日こんなに朝早くにもかかわらず、皆さんテレビで応援してくださったり、ここにも来てくださった。本当に多くの国民の皆さまに感謝したい。今、岸田総理からもお祝いのメッセージを森保監督と私に頂きました」

「でも、3試合終わったところで一喜一憂しないでやろうと皆さんに話していたんですけど、若干ジェットコースターみたいな(試合)が続いたんですけど(笑い)。まだ、次を見据えて、新しい景色を見たいと思います」

-首相からは電話か

「はい、電話です」

-どのような言葉を

「国民が喜んでますので、次も頑張ってほしいということで。森保君にはもっと長く話していました」

-選手の気持ちは強くなっている

「強くなっていますよね。コスタリカ戦の負け方は必ずしもいい形ではなかったにもかかわらず、切り替えられる。やっぱりプロフェッショナルですよ、彼らは。ヨーロッパで戦い、Jリーグで良い選手と向かい合ってやっている、その証しだと思います」

-前回大会では決勝トーナメントで上がったがフェアプレーポイント。成長は感じるか。

「もしかするとスペインは前回の我々の、ポーランド戦のような戦い方をしたし、彼らはクロアチアを選ばなかったのかもしれない。でも、我々はどことやっても一緒。とにかく予選リーグを常に超えていくというのは、実は課題なんですよ」

「10年前、U-17も、U-20も、女子もフットサルもビーチもみんな、このリーグ戦すら突破できない大会ばかりだったのが、みんな今予選突破しているんですよ。そういう成果がここに表れているんだと思う。そういう意味では、ドイツに競り勝って予選突破できたことは誇って良いと思っていますし、次のクロアチア戦でベスト8っていう新しい景色をみるために挑戦しなければいけない」

-アジア最多勝利数。あと1個勝つと記録になる

「僕はアジアの技術委員長やってますけど、予選リーグでアジア全部で21ポイントって僕がやっていたところに、結構な。韓国が明日何とか頑張って欲しいなって思いますね」

「本当にこれは日本のサッカーの、全体の底上げがあってのことだと思っています。そういう意味で多くの人たちに感謝だと思います。この選手を育てた方だけじゃなくて全ての関わっている方に感謝ですし、やっぱり多くの国民の人たちがこんなに注目してくれるのは伝わってくるんですよ我々に。その伝わりが選手たちにあったなって思いました。本当に感謝です」

-また朝早いので、会社、学校で話をして欲しい?

「休校じゃないよ。学校でサッカーの話をして欲しいです」

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