FW大迫勇也が所属するブレーメンでは、今シーズン開幕前からけが人が続出し、地元メディア「ダイヒシュトゥーベ」の調べによると、30選手中18選手が今季中に負傷離脱を経験している。

また大衆紙「ビルト」が報じた内容によれば、ブレーメン所属選手がリハビリ中に再負傷に見舞われた例は、この半年間だけで8回もあるという。つい先日も、復帰を目指していたスウェーデン代表DFルートビヒ・アウグスティンソンが再び患部を痛め、診断の結果、軽度の肉離れが判明。カムバック目前とみられていたものの、さらに3週間の離脱が決定した。

今冬のマジョルカ合宿で、強化責任者フランク・バウマンが「多くの選手にとって、夏の準備期間中のトレーニング負荷が強すぎた」ことを認めたというが、その原因をたどればアスレチックトレーナーのアクセル・デルフスとギュンター・シュトクスライターに行き着く。ビルト紙によれば、前者は練習メニューとウオーミングアップの長さ、強度を決め、後者がピッチ上で選手に指示を出す役目を担い、そしてリハビリも受け持っている。だが、「両者の意見が食い違うことがあった」のは、これまで1度や2度ではなかったようだ。

フローリアン・コーフェルト監督の前任者で、2016年9月から約13カ月指揮を執っていたアレクサンダー・ヌーリも、選手のフィットネス状態に不満を抱いていた1人。そのためデルフスはかつてトップチームから遠ざけられ、下部組織の担当に移されたこともあったという。

ビルト紙は「今シーズン終了後にブレーメンが、この(アスレチックトレーナーの)部署に手を加えないことは考えられない」と記している。